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東京六大学野球の品格

日本のアマチュア野球と言えば、「甲子園、神宮、都市対抗。」

都市対抗だけは出たことがなく、今でも憧れるアマチュア最高峰の舞台ですが、それに匹敵するぐらいの華やかさとレベルの高さを誇るのが東京六大学野球です。

僕は、甲子園よりも好きかもしれません。負けても試合ができるので。。笑

それくらい、選手も観客も魅了される世界であります。

僕がプレーし感じた東京六大学野球の魅力を紹介したいと思います。

東京六大学野球の歴史

現在の大学野球リーグでは最も長い野球の歴史を持ちます。

プロ野球人気が沸騰するまでは、長く日本の野球人気の中心的存在でありました。

神宮球場の建設時には、東京六大学野球連盟の協力下で完成されたこともあり、連盟専用球場としてプロよりも優先した日程で使用することができます。

土日に神宮球場で開催されるリーグ戦は、大学野球の中では最多の平均入場者数を記録しており、多くのファンに楽しまれています。

1903年に開始された早稲田大学慶應義塾大学の対抗戦(早慶戦[1])を発祥とする。1906年、応援の過熱などから早慶戦は中断されたが、明治大学(1914年)、法政大学(1917年)、立教大学1921年)、東京帝国大学(現在の東京大学、1925年春)が参加。同年秋リーグから他校の説得により早慶戦が再開され、ここに東京六大学野球連盟として正式に発足した。翌年の1926年10月には神宮球場東京六大学野球連盟の協力の下で完成、実質的には連盟専用球場として運用されることになる。

 (Wikipediaより)

早慶戦伝統の一戦で、このリーグ最大の見どころでもあり、日本の野球ファンの注目を浴びる伝統ある特別な一戦です。35000人近く観客が入ります。

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早稲田、慶応の選手の事は敵ながら非常に羨ましく思いました。

満員になった神宮球場は荘厳な空気に包まれ、選手たちが格別の輝きを放ちます。

また、早慶戦でなくても優勝争いが激化するカードなど、2万人を超える観客を動員することもあります。

マチュアのリーグ戦としては、ずば抜けた人気を誇ります。

さらにアマチュアながらに、硬式野球を代表して天皇杯が下賜されています。

各競技に一つしか与えられていない天皇杯は、プロ野球ではなく東京六大学野球連盟にあるのです。この天皇杯を勝ち取るために戦うのです。

華やかな世界

多数のメディア

  • 新聞 号外紙
  • 雑誌
  • big6TV
  • abemaTV
  • スカイA
  • ポスター

今では数多くのメディアで取り上げられるようになっています。

早慶戦NHKでの放送も行っています。

神宮球場に到着すると必ず目にするのが、毎週発行される日刊スポーツ号外紙。

東京六大学野球の特別紙面です。これを無料で配布しています。

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近年では、ポスター撮影を行い、各シーズンごとに各大学のイメージ写真があらゆるところで掲示されています。球場や大学キャンパス、大学の最寄り駅やお世話になっている近所の店など、様々なところで知名度を上げています。

また、球場のバックスクリーンにも各校のモチベーションハイライトが流れたり選手の顔写真が映ったりと新しい試みが実施されています。

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宣伝も含め、すべてが華やかな印象を受けます。

東京六大学野球専用のアプリや、「Big6TV」というインターネットメディアも立ち上がりました。

スマホ片手に全試合生中継が見られる時代です。

様々なメディアを通して、東京のリーグ戦を全国各地にお送りしている。それだけ価値あるコンテンツなのです。

sportsbull.jp

伝統の応援

東京六大学野球の楽しみの一つでもあるのが応援です。

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選手にとっても最高のモチベーションになり、選手と観客の心を繋いでくれます。

野球界に浸透している名物応援歌もこのリーグで生まれているものが多くあります。

各校の第一応援歌も有名なものがあります。

  • 慶應義塾 「若き血」
  • 早稲田  「紺碧の空」

クールで熱い応援団を中心に、これでもかと思うくらいの応援をしてくれます。

自分が出ている訳でもないのに、こんなにも応援してくれるのか。。。といくら感謝しても足りないくらい一生懸命に応援してくれるのです。

これで選手が頑張れないわけがありません。

チャンスの時、ピンチの時、球場の空気がピリピリとしてくると、応援も力が入ります。鳥肌が立つくらいの声量と一体感は是非とも球場で味わってほしいと思います。

さらに、7回の校歌(慶應は若き血)と試合後の校歌にはとても母校愛を感じます。

選手、OBOG、ファンが心を一つにする瞬間でもあります。

応援ひとつとってみても、洗練された最高峰を見ることができます。

優勝パレード

僕が4年間で非常に心が動いた瞬間でもある「優勝パレード。」

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優勝パレードの様子

この優勝パレードには、東京六大学の品格を感じました。

わが立教大学は2017年春季リーグ戦で35シーズンぶりの優勝、続く全日本大学野球選手権でも長嶋茂雄さん以来59年ぶりの優勝を果たしました。

東京六大学野球では、優勝チームは本キャンパスへ向かって優勝パレードを行います。

僕たちは池袋駅から立教通りを通って、本学までの道を歩きました。

選手たちはオープンカーに乗ってのパレードです。

池袋西口公園でパレード開会式を行うのですが、とにかく人の集まりが半端じゃありません。

知らない人たちも何が起きているのかと野次馬感覚で次々と集まってくるのです。

公園内では身動きが取れない状態になっていました。

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開会式と立教通りの様子

そこから、池袋西口をスタート地点とし、学校までの道をゆっくりと進んでいきます。

たった2km弱の沿道には1万5000人ほどが詰めかけていました。

池袋駅と繁華街には「優勝おめでとう」の垂れ幕、街のあらゆるところに、優勝フラッグが並んでいて、池袋の街全体が優勝の祝福ムードなのです。

駅前の道は警察の主導によって規制され、交通をストップさせます。

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そこまでしてもパレードをやる意味は何なのか?

ここに東京六大学野球のスゴさを実感しました。

たかが大学野球、されど大学野球

学生野球が、街を元気にするパワー、喜び、達成感、興奮。

立教の野球を知らない人たちもなぜか笑顔になっている、言葉にならない嬉しさがありました。

この日は大学4年間で池袋で一番人を見た日でもあり、居酒屋で「立教野球部」と言えば、見ず知らずの人たちがしこたま祝い酒を飲ませてくれたことを覚えています。

池袋がいつになく明るく心暖かかったことが何よりも嬉しかったです。

東京六大学野球という世界が特別な舞台であるというのは、これまでの先輩方の功績、地域の方々のご理解、ファンの方々の支えが桁違いのパワーであるに尽きると思います。

ここまでの「熱狂」が生まれる学生スポーツが日本にはあるでしょうか?

東京六大学野球がアマチュアスポーツという枠でなく、社会に大きな影響を持ち、民衆の心のエンジンとして特別な役割を持っている事に間違いありません。

これが、他のアマチュア野球やスポーツとの格の違いなのだと思います。

 

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