脱サラ全裸教師

広告マンが高校野球界へ飛び込む!

電通「鬼十則」に学ぶ生き方の話

otane.hatenablog.com

今や、単体の総合広告代理店では世界でトップクラスの電通

いち早くテレワークを導入したことで話題を呼んだことは記憶に新しいですね。

僕も、会社員時代は電通の営業マンとは毎日のように接点を持っていたが、彼らには鬼十則にならうビジネスにおける心構えが根付いていました。

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  1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるものではない
  2. 仕事とは、先手先と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない
  3. 大きな仕事と取組め、小さな仕事は己れを小さくする
  4. 難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げるところに進歩はある
  5. 取組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは・・・
  6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのでは、永い間に天地の開きができる
  7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫そして正しい努力と希望が生まれる
  8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には迫力も粘りも、そして厚味すらない
  9. 頭は常に前回転、八方に気を配って一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ
  10. 摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる

しかし、昨今話題を呼んでいる「ブラック企業」とやらのワードにお踊らされるように、この「鬼十則」は叩かれる事が多くなったのも事実です。

日本経済が危機的局面に達し働き方が多様化している今こそ、最強の広告会社を作ってきた電通鬼十則」から教訓を引き出したいと思います。

鬼十則」は”最強のバイブル”

本質を追求するが勝ち

結論から言うと、「なぜ」と考えられる人・組織が強いということである。これが、「鬼十則」に学ぶ教訓です。つまり、物事の本質を見極められるかどうかなのです。

 

鬼十則」とは、電通4代目社長の吉田秀雄さんが、自らが実践する仕事への心構えをとりまとめたものです。

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吉田秀雄と言えば「広告の鬼」と呼ばれる、日本広告業界の礎を築いた人物です。

43歳にして電通の社長に就任し、電通再建はもちろんの事、日本の広告業界の確立に留まらず、戦後日本の産業社会の発展に熱く燃えた男です。

そんな吉田さんがまとめた「鬼十則」は少々言い回しが荒いこともあり、厳しさが窺えます。

一方で、PR(パブリック・リレーションズ)の導入やマーケティングの先駆的実践、近代広告会社の実現など枚挙にいとまがない実績を残す、剛と柔を兼ね備えたビジネスマンでした。

吉田秀雄の功績

 この、吉田さんによる鬼十則の功績は、仕事における「HOW TO」の部分を明確にしたことだと思います。

これを心に留めておけば、成長することができると示されている。社員の志高い行動規範として、全社的な成長を促すことに成功した要因でもあると思います。

言い回しはきついですが、70年以上経った現代のビジネスや生き方においても、成功(勝利)へ導く行動を示してくれています。

  • 長期の計画は忍耐と工夫、そして正しい努力と希望を生む
  • 取組んだら放すな、殺されても放すな 

この部分は個人的にとても好きなフレーズです。

なんと過激な、、、とは1ミリも思いません。

特に、「殺されても放すな」の裏には2つの意味があると考えられます。

「殺されても放したくないような仕事をする」

「取り組み始めたら最後まで自分の責任」

大きくこの2つの意図を感じます。

そして、この文化が根付いている電通の社員と対面で仕事をしたときには、永くにわたる組織としての強さが垣間見られた気がしました。

鬼十則」の反省

最強のバイブルとして受け継がれてきた「鬼十則」ですが、その存在意義はどこにあったのでしょうか。

戦後日本の産業革命に乗じて、電通という会社が広告業界において強固な地位を確立し、メディアとの共存をもって成長していくことが吉田さんの志であり、成功を意味していたのではないかと思います。

それは70年以上前の状況下においては当然の目指すべき世界だったのかもしれません。

しかし、現代の広告会社の存在意義はどうでしょうか。

広告会社としての川中での立ち位置はひと昔前ほど強固なものではありません。

海外からは、強大なプラットフォーマーたちが媒体となり、広告のハードルを下げつつあります。広告主たちは代理店を通さずして、広告を出せるようになってきています。

さらに、広告主の規模は小さくなり数は増えています。

世の中のあらゆる媒体が広告として成立するようになり、代理店に求められる提供価値は70年前とは違うものであることは確かです。

そんな環境下での「鬼十則」は、もはや目先の利益を追いかける弱者の行動指針と化していると言っても過言ではないのかもしれません。

いつの間にか資産であるはずの社員が、経営者の承認欲求を満たす道具として扱われるようになっていたのです。

つまり、かつては日本の発展や広告業界の地位確立を背景に存在していた「鬼十則」が、現代では「存在意義」に迷う過激な言葉たちとしか受け入れてもらえなくなってしまったということです。

鬼十則」が悪いものだとは思いません。

成功のバイブルとして受け継がれるべき教訓であることには間違いありません。

しかし、物事を捉える時に外してはいけない視点が「WHY」(なぜ?)という観点ではないかと教えてくれています。

今求められている本質は何なのか?

勝つためのバイブルよりも、変化を恐れない存在価値を高めるマインドが持続的な成功のカギなんだと気づかされるのです。

 

↓広告代理店のリアル

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広告代理店で感じた違和感

前回に引き続き、今回も広告代理店について綴りたいと思います。

↓前回記事

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新人が感じた”違和感”

失われた”原点”

華やかで魅力的な世界観の中でも、追われる業務に没頭するあまり、自分の「原点」を忘れてしまう人が多くいたように感じます。

また、自分もその一人であったのかもしれません。

僕は、代理店の業務自体にブラックだと感じたことはあまりありません。(この感覚が狂っている可能性はあります。)

繁忙期には会社で日の出を迎えている人も見かけたことがあります。

そういった人はたちは皆、仕事が好きで粋に感じている人が多いです。

僕の場合は、量が質を生むと思っていましたから、できることは妥協せずに積み上げるという気持ちが強かったです。

しかしチームであるのに、ある意味で個人戦のような仕事をしなければならないことは少なくありません。

業務に追われる日々に疲れてくると、すこしずつ「原点」を忘れていくのです。

「原点」=「to be」の部分で、「自分はどうなりたいのか」という心のエンジンです。

知らず知らずの間に「自分は何にやりがいを感じているのか」「何に義憤を感じるのか」といった、自分を突き動かす”心”を失っていくのです。

これまでの人生で培ってきた自分の根幹をである”心”の部分を失うことに危機感を抱きながらも、日々の業務からは逃れられないジレンマに葛藤しました。

どの業界にも共通するのかもしれませんが、聞く話によると仕事との向き合い方が特段変わっている会社である事は間違いないです。

華やかな部分とは裏腹に、地味でアナログなところにはうんざりすることが多いです。

しかし、上司にかみつくのには体力が必要です。

そんなことは面倒くさいし、現状を変えるということは覚悟がいります。

みんな、心ではいろんなことを思っていても、それを変えようとしない。

思考停止状態です。そして、原点を見失っていくのです。

”心”の通った人間同士の熱い関わりにモチベーションを感じる僕にとって、それは強く感じる現場での違和感でした。

僕が退職を決めた瞬間

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大きな会社に就職すると、配属リスクというものが存在します。

そのリスクとは、「人」にかかっています。

何をするかはそのあとの問題であって、どうにかなるものです。

しかし、そこにいる上司を選ぶことはできません。

僕が配属された、部署長は普通ではないオーラを纏っており、惹かれる部分が多くありました。

また、はじめて配属される部署長は、新人にとって大きな影響を持つと思われます。

自分の将来像を描けるだけでなく、会社人生の基礎がその人の色で作り上げられていくからです。

僕の事をとても可愛がってくださる部長で、時間があれば他の社会人では経験できないような貴重な経験をさせてくれました。

自分の背中で新人が目指すべき姿勢を示してくれていたのです。

いつか自分もこういう人になっていくんだろうな、とも思うようになりました。

しかし、配属3か月くらいが経ったある日、その部長は突然姿を消してしまい、その後二度と僕たちの前に現れることはありませんでした。

心配というよりも、「怖い」という感情の方が強かったと思います。

このころから社会人として、人としての歯車が狂い始めたのかもしれません。

ある日突然、自分の信頼する人間が姿を消す、生死も確認できないのです。

とてつもないストレスを感じました。

捜索願の写真を用意している時は、胸が張り裂けそうな思いになったことを思い出します。

その後も部長に関することは謎に包まれたまま、僕たち部員には何の説明もなく、上の人間たちはまるで部長はいなかったかのような態度なのです。

もちろん、管理職の方たちが大変な責任を負っていたことは言うまでもありません。

しかし、それは彼らの仕事であり、残された僕たち部員は蚊帳の外です。

そのショックからか、兄貴のように慕っていた先輩も会社に来なくなってしまいました。

それもとても心配でしたが、そのころには、この部署や人間たちが何か人として大事なモノをどこかへ忘れてしまったのではないかと、半ば諦めのような気持ちになっていました。

同じ部署の人間が会社へ来れなくなることへ何の心もない。そう思えることが多々あり、心配する僕の気持ちは人として何かおかしいことなのか?と自分を疑ってしまうほどでした。

この世界にいていいのか?と毎日思い悩む日が続きました。

毎日深夜遅くまで仕事をして、酒に逃げる。こんな生活が何日も続いていました。

そんなある日、新しく就任した部長の一言で僕は退職を心に決めます。

「会社に突然来なくなるようなやつはお前の人生に関係ないだろ?」

そんなことが軽々しく言えるお前の方がいらない。と思いましたが、僕は一言。

「もう部長に話す事はありません。」国交断絶をしました。

ちょうど僕が入社したころの役職をもつ上司は、思考停止おじさんが多くいました。

「俺たちのころは」「昔は」「当時は」

これらは、労害の3大ワードです。

彼らは、過去の栄光や実績に過信し、現状を顧みない、未来に無関心な人たちです。

新しく就任した部長はその典型でした。

急な就任で大変な思いをされていることは百も承知です。

しかし、”人”として失ってはいけない”心”を失くしてしまっていました。

そんな中でジレンマと闘うことに全く価値を見出す事ができず、見切りを付けました。

多くの学びと、素敵な人間を多く見てきた一方で、現場レベルでは、自分の大切にしてきた”心”の部分で大きな違和感を感じました。

自分では左右できないことに悩んでいる時間はもったいない。

自分らしく熱い人生が送れる人、仕事を見つけ、充実した人間らしい生活をすることが納得のいく人生だと気づきました。

カネ、名誉、見栄、そんなものはちっぽけな話。

本当に大切にしなくてはけないこと、人として持ち続けなければならない価値観を再確認できた一年でした。

結局、自分の身に起こる全ての事には感謝しかないのです。

 

↓広告代理店の給料や残業などまとめています。

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広告代理店で見たもの

僕が新卒で就職した広告代理店「H」で見てきた姿を綴りたいと思います。

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広告代理店を目指した理由

小学1年生から野球を始め、大学4年生の10月に引退するまでの約16年間を野球に懸けるという人生を送ってきました。

それまでにかかわってきた人間の多くは野球を通じた仲間が多く、野球以外の価値観に触れることは、私にとって未知なる世界を拓いていくに等しい心躍る感覚でした。

まさに、そのような世界観を示してくれたのが広告代理店です。

人のアイデアや発想で社会を動かしていく華やかさとダイナミックな仕事に強い憧れを抱いたことを覚えています。

甲子園や東京六大学野球リーグという大きな舞台で野球をしてきた僕にとって、自分という人間によって多くの人に影響を与えられることは大きな喜びでもありました。

就職活動でも魅力的な先輩方に出会い、たくさんのお力添えをいただきながら、晴れて広告代理店の内定を獲得することができました。

広告代理店での学び

広告代理店でのサラリーマン生活は、実に泥臭く、少しバブリーでありました。

その中での濃い学びは想像よりも大きく、新たな自分と遭遇する毎日でした。

商売は”人”で創られる

広告代理店とはどのような会社なのか。

歴史を遡れば、メディア媒体の広告枠を代理販売するところから、今では広告主であるクライアントのマーケティングの代理へと大きく変化してきました。

代理店としての財は”人間の頭と心”です。

クライアントの多くは、自社商品やサービスを持っています。

当然、クライアントは自社商品やサービスについては熟知しています。

僕たちには、マーケティングにおける各領域でのプロフェッショナルがそろっており、クライアントには出せない解決策を提供することでお金をいただいていました。

その過程は、非常に泥臭くアナログなものであることが多いです。

クライアントの商品も、”人”のチカラの結晶であるわけです。

その心が詰まった商品をお預かりして、ともに課題解決に挑む。

まさに”ONE TEAM”となって血の通った仕事をすることになります。

我々広告マンが模索し続けなければいけなかったことは、商品に関する「消費」「購買」など、目の前に並べられた事象(事実)を追いかけることではなく、その先にいる”人”を感じ、言語化する。そして、その実像を次第に明らかにしながら誰よりも深く知り、コミニュケーションに落とし込むことです。

それはAIや数字データでは見えない、その事象の奥にある人、それを取り巻く環境、場面、価値観、様々なモノを解釈するということであり、その過程と解釈の仕方にクリエイティビティが生まれるのだと学びました。

発想や価値観、モノの捉え方が違う人間が知恵を振り絞って社会課題に挑んでいく。

そこに効率の良さ、要領の良さなどという概念はなく、四六時中あらゆる事象に視線を送り思考を巡らせる、非常に泥臭くアナログな仕事なのです。

世に打ち出されている広告は、こうして戦ってきた人間の知恵と心が詰まっています。

広告代理店が世の中の多くの企業に信頼され広告を打ちしてきたのには、人間の心が通い合った仕事してきた先輩方の努力があるからなのです。

チーム主義とクリエイティブの源泉

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広告代理店の働き方として特徴的なのが、チーム主義である事です。

各クライアントや媒体ごとにチームがあります。

さらに、クライアントや媒体の様々な方とも”ONE TEAM”になって課題に向き合います。

そこでの一番の学びは「脱・正解」を突き詰めることが、クリエイティブの源泉であるということです。

チームで課題解決法を考える時にも、常に「なぜ」と考え続けること、他人を受け入れることが大切であることを学びました。

全ては、「正解」を求めるのではなく、社会をアッと驚かせ、その先にいる人々の感情に訴えかけることのできるコミュニケーションを生むためです。

発想の掛け算でしか、価値を提供することができない僕たちにとってチームは一番の看板商品でもあるのかもしれません。

それまでの人生では、「正解」を求められる場面が多くありました。

テストや就活、受験など、正解を追求する世界から、真逆の世界へ飛び込んだことで戸惑いもありました。

しかし、答えのないことに向き合うことに魅力を感じられたのは野球のおかげです。

人の数だけ打ち方や感覚が違う中で、ヒットを打ちたい、勝ちたいという共通目的を達成していく過程は、非常にクリエイティブな世界だったのだと気づかされました。

人間は、自分の事が大好きな生き物です。

自分と合わないと思ったことからは、目を背けたり反発したりすることが普通です。

それを受け入れることや、常に「なぜ」と考え思考を止めないことはトレーニングが必要なのです。いわゆる思考の体力です。

個性が光りまくっているクリエイティブアスリート集団での立ち振る舞いは、非常に勉強になる事が多かったです。

野球しかしてこなかった僕にとっては、難しい世界だなと感じることも多くありましたが、たくさんの個性や価値観に触れることで「面白味」のある世界が広がりました。

互いが認め合い学び合うという心を持っている人が多くいたのも、広告マンが魅力的に思えた要因の一つです。

入社したての新人でも大きな仕事をゴリゴリ回す事ができていたことに、とてもありがたみを感じています。

 

↓広告代理店で感じた違和感

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阪口慶三の教え~PART2~

前回に続き、阪口慶三先生(親父)の教えを綴りたいと思います。

↓(前回記事)

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最後までどうぞご一読くださいませ。

「男の修行」

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これは親父が好きな詩です。

これは、人生の教訓でもあります。

目標の達成に不可欠なマインドです。

そして必ずや成功体験や称賛を与えてくれる魔法の言葉なのだと信じています。

これは、戦時中に山本五十六さんが書いたものですが、本校では親父の言葉として受け止められています。

野球を通じて「心をもらえる人間になる」という信念に真っすぐな親父の意志を感じる言葉です。

もし、自分が親になった時には、迷わず阪口先生に子供を預けたい、そう思える教育です。(もう一度自分がやるのは嫌ですが・・・笑)

思春期の完成期に訪れる高校野球という3年間。

今後の人生の進み方を必ずや左右することになる3年間。

どのように教育すれば心豊かな人生を送ることができるのか、親父は身をもって教えてくれるのです。

そして、本気で親父と向き合った人間ほど心が育っていくことに違いありません。

また、長い人生につまずいたとき、自然と訪れたくなる原点の場でもあります。

 

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そんな阪口慶三先生の教訓「男の修行」にまつわる数あるエピソードの中からいくつかご紹介したいと思います。

最後まで高校野球をやれ!

夏の甲子園の予選、圧倒的優勝候補とされていた本校野球部ですが、意外な壁に直面します。

審判の壁です。

決して審判を批判するわけではありません。

しかし、客観的に見ても、リプレイを見ても、圧倒的不利なジャッジに苦戦していました。

ストライクと思ったところはボールになり、ボールだと思ったところは再三ストライクと宣告されました。

18年の人生をかけた大一番を戦う球児にとってあまりにも大きすぎる壁が立ちはだかっていました。

負けている試合展開、キャッチャーの1人がベンチで取り乱していました。

3アウトでベンチに帰ってくるとベンチを思い切り殴り、涙を流しながら言いました。

これはひどいです。。これは試合じゃないです。」

親父も当然そのことは分かり切っています。

しかし親父は最後まで”先生”を貫きました。

「だめだ!!最後まで高校野球をやれ!!」と一喝。

結局その試合には負けてしまいましたが、高校野球最後の試合にして最高の人生勉強をさせていただいたのではないでしょうか。

「これらをじっとこらえていく」ことが人生の成功へつながる、大事な1試合に負けても伝えたかった親父のメッセージだったと感じています。

後日その試合の事を先生に聞くと、「涙が出るほどつらかった」と仰っていました。

負けることが大嫌いな人ですから、当然親父も辛かったのだと。

ただどうにもならない目先の不利に弱さを見せるのではなく、じっと前を向いてやれることをやるしかない。野球だけで終わらない人生の教育なのです。

「お前と心中する」

これまた、すごいワードです。

甲子園でこの言葉が飛んでくる先生にはなかなか出会えないのではないでしょうか。

これは、僕が高校三年生の夏の甲子園での出来事です。

1回戦、8点差逆転の劇的勝利の裏では、イップスと闘う一人の高校球児がいました。

紛れもなく僕のことです。

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肘に爆弾を抱えていた僕の肘は甲子園に来た時にはすでに限界に近づいていました。

1回戦では、逆転した直後の9回にセカンドからファーストへ大暴投。

勝利は収めたものの後味の悪い試合となりました。

それを見かねたコーチは、「先生、まさは外野にもっていきましょう。」と進言されたそうです。

甲子園まで来て悩んでいる選手を思って言ってくださったのだと思っています。

しかし、親父は「セカンドは変えない」と言い張りました。

 

迎えた2回戦、初回からしっかりと甲子園2暴投目を記録します。

イニングの途中ベンチから伝令がきました。

「練習通りの結果だ。なにも気にしていない」と。

甲子園まで来て何やってんだろう。。と思いながらベンチへ帰ると親父から強烈な一言が。

「俺はお前と心中すると決めてんだ!しっかりしろ!!」

その時は無我夢中で感情など特になく、「しっかりしないと」くらいの感覚でしたが、その試合に負け引退した後、コーチにすべてを聞かされた時には涙が溢れ出たことを鮮明に覚えています。

暴投しなければ勝っていたかもしれないと自分を責めるような気持ちになっていましたが、目先の一勝と引き換えに大切なメッセージを受け取った気になりました。

親父の器はとてつもなく大きいものなんだと知らされた瞬間であり、阪口慶三の心をもらうことができたのだと悟った瞬間でもありました。

3年間「男の修行」をしてきたご褒美をいただいたということ、最後まで心から人を信じるということ、言葉にならないくらいの愛情を受け取り高校野球を終えたのです。

 

そんな親父とも不思議なご縁でつながっており、いまでは再び親父の下で子供たちに同じ愛情を注ぎながら「男の修行」を極める毎日を送っています。

 

東邦高校での38年間、大垣へ来てから15年間、親父の「修行」を受けてきた人は皆、「鬼の子」という一つの”魂”でつながっています。

 

阪口慶三という男の教え。

今日は、阪口慶三先生の教育について書きたいと思います。

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阪口先生は、53年を迎える高校野球界の名将で、僕の恩師(親父)でもあります。

なぜ「先生」と呼ぶかというと、

「俺は野球を教えるんじゃなくて、人を育てるんだ」という信念があるからです。

先生の指導は、この時代では厳しすぎるのではないかと思うことも多々あります。

しかし、今も昔も関係ありません。

”人”とは、”男”とは、どう生きていくのか。これだけはブレることはありません。

そんな”先生”の言葉で、一番大切にしている言葉があります。

 (以下、親父=先生の事です。)

「人の心をもらいなさい」

この言葉は、”親父”の教育の代名詞でもあると考えています。 

非常に難しいなと最初は感じました。

後になって感じたことは、心をもらうというのは心底愛情をいただくとも言い換えられるのかもしれません。

また、人の心を揺さぶることが出来る人でなければいけないとも思います。

そのためにはどんなことが必要なのでしょうか。

3年間の高校野球生活にたくさんのヒントが詰まっていました。

少しづつご紹介していきたいと思います。

笑顔と魂

これまた親父の大好きな言葉です。

人を惹きつけるのに大事な要素がこの”笑顔”"魂"なのです。

まず、前向きにポジティブに頑張る人の姿に嫌な思いをする人はいませんよね。

野球というスポーツは7割が失敗に終わるスポーツです。

3割のヒットを求めて必死に練習するわけですが、半分以上がアウトになるのです。

毎度落ち込んでいては次へ進むことができません。

成功を勝ち取るための最強のメンタルこそ笑顔なんだと教えられます。

ただ、この笑顔も美しい笑顔でなければいけません。

燃えるような眼差し、いきいきとした動き、充実した気の持ち方で自然と”笑顔”が出来上がるのです。

甲子園での阪口先生の笑顔の裏には、勝負師の鋭い眼光がある事を僕たちは知っています。

「仏の阪口」と呼ばれる甲子園での親父は、メラメラと熱いハートが燃えています。

だからこそ、高校野球ファンの”心”を揺さぶるのではないでしょうか。

これが阪口野球の笑顔です。

 

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”魂”と聞けば、阪口慶三。この男が頭をよぎります。

それだけ聞いてきた言葉でもあります。

なぜこの”魂”は、人の心を揺さぶるのでしょうか。

魂と辞書で引くと次のような解説が出てきます。

 生きものの体の中に宿って、心の働きをつかさどると考えられるもの。古来、肉体を離れても存在し、不滅のものと信じられてきた。

1球、一瞬にこんな思いを込めて野球をする姿は感動を呼びます。

親父は練習中にこんなことをよく言います。

「今日の練習は感動した。ありがとう。」

感動を呼ぶ練習とは、まさに”魂”の体現によって作り出されるものです。

犠牲心をいとわないのが、阪口野球なのではありません。

「自分が死んでもかまわない!!」と、そのような気持ちを一瞬に込めること。

全身全霊をかけて生きている!!ということが、心を揺さぶるのです。

日頃の練習から、”死に物狂い”を体現している野球部なのです。

 

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殺気さえも感じるこの眼光

時に”阪口魂”は練習中に涙を呼びます。

甲子園まで来て泣きながらピッチングした男の話

2014年夏の甲子園、1回戦で見事大逆転勝利を収めた次の日の練習の出来事です。

前日の試合で、初回に8失点したエースは次の日も黙ってブルペンへ行きました。

悔しさを噛み殺しながら、殺気立たんばかりの雰囲気で黙々とキャッチャーへ投げ込んでいました。

そこへ阪口先生はやってきました。

しかし、先生も黙って見ているだけです。

黙々と悔しさをぶつけるエースと魂宿る親父(先生)には会話ひとつ必要なかったようです。

親父がふと切り出しました。

「その気持ちだよ。それがお前の高校野球だよ。」と一言。

エースは涙を流しながらそのあともピッチングを続けました。

後ろから見ていた親父も朝日新聞の記者も、涙を流しながら見守っていました。

”魂”心揺さぶる熱い男の空間を生み出す瞬間でもありました。

 

真剣な眼差しを持つ”笑顔”、この一瞬に命を燃やす”魂”

これが阪口慶三という男の生き方です。

 

続編、たくさんUPしていきます。

胸に刻んでいただけると幸いです。

 

 

トップアスリートが認める話題のウェア

 

今、アスリート界で大流行しているウェアブランドがあります。

2XU(ツータイムズユー)

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2005年にオーストラリアで誕生したブランドです。

「アスリートの力を2倍にする」をミッションに掲げ、

世界のトップアスリートの秘密兵器となってきました。

最近では日本でも幅広いアスリートが着用しています。

まさにトレンドなんです。

その人気には確かな技術が凝縮されています。

着けた瞬間に感じる驚きはその技術の高さを証明してくれます。

それでは2XUの特徴と共にご紹介します!

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2XUとは

2XUのウェアの特徴は大きく3つあります。

パフォーマンスの向上

◆筋肉をしっかりとホールドし、筋肉疲労を軽減させる

◆段階着圧が血流を改善させる。

ケガのリスクの軽減

◆筋肉のウォーミングアップをより速く促進する

◆筋肉の振動と裂傷を最小限に抑える

◆段階着圧が、深部静脈血栓症及び血栓リスクを低減する

 リカバリーの促進

◆筋肉のむくみを軽減する

◆段階着圧は、血液とリンパの流れを改善し、筋肉修復を促進する

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着用してみて、大きく二つの事を感じます。

✔部位によって着圧が違い(段階着圧)しっかりホールドされていながらも

 ストレスがない

✔着けているだけで、体の重さを感じなくなった

やはり、段階着圧の効果はつけた瞬間に感じるもので、これまでに様々なメーカーの

アームスリープやスパッツを着用してましたが、レベルが違いました。

また、使用している繊維も最高級で、何度洗濯しても伸び縮みすることはありません。

夜もできるだけつけて寝るようにしていましたし、リカバリー用のウェアもあります。

科学的な研究をもとに開発された技術をぜひ体感してほしいなと思います。

主な使用選手

プロ野球

鳥谷敬千葉マリーンズ
柳田悠岐福岡ソフトバンクホークス
森友哉埼玉西武ライオンズ
秋山翔吾(レッズ)
杉谷拳士北海道日本ハムファイターズ

ソフトボール

◆上野由紀子

カヌー日本代表

フットサル

森岡

ラグビー

矢富勇毅ヤマハ発動機

スピードスケート

小平奈緒

ラソン

佐藤悠基日清食品

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第一の特徴は抜群のコストパフォーマンスです。

価格は、国内最安値と言っても過言ではない低価格、さらには60種類以上のフレーバー

をそろえています。

 

《価格》

1kg 2,070円(1食25g当たり52円)

2.5kg 4,880円(1食25g当たり49円)

5kg 8,760円(1食25g当たり44円)

250g 750円(1食25g当たり75円)

 

そのうえ、 成分も他のメーカーに引けを取りません。

 

《成分》

1食当たり

エネルギー 103kcal

脂質 1.9g(うち飽和脂肪酸1.3g)

タンパク質 21g

炭水化物 1.0g

食塩相当量 0.13g

 

また、様々なサプリメントやスポーツウェアも販売しています。

サイト内では多くにキャンペーンや割引を行っています。

とにかく、始めやすい、継続しやすいのがマイプロテインです!

 

[これを選べば間違いない!おすすめフレーバー]

【impact ホエイ プロテイン】のフレーバーは60種類ほどあるため、

どのフレーバーにしようか悩んでしまいますよね・・・

今回は、そのなかでも「これを選べば間違いない」と思う、僕のおすすめを

5つ紹介します!(個人の見解でございます)

  • ブルーベリーチーズケーキ
  • チョコレートバナナ
  • ミルクティー
  • チョコレートブラウニー
  • ロッキーロード

 甘さを求めるならば、チョコレートバナナロッキーロードですね。

飲みやすさを求めるならば、ミルクティーチョコレートブラウニーがオススメです!

 

「低価格・豊富な商品ラインアップ・フレーバー」

これらを網羅しているのがマイプロテインで、アスリートから初心者まで幅広い層から

の人気が絶えません。

一度使ってみる価値は十分にあるのではないでしょうか。